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起稿の達人。

音声起稿、いわゆるテープ起こしというヤツだが、そんなの誰がやっても同じだと思ってはいないだろうか。

私の場合、インタビュー音声は自力で起こし、原稿化するのが普通。切羽詰まったスケジュールで仕事をしているため、外注するとなると目の玉の飛び出るような特急料金をふっかけられてしまうからだ。それに自分でしたインタビューであれば、はしょってもいい個所はわかる。大事なところだけをピックアップして、毎回滑り込みセーフ(判定は限りなく黒に近い灰色だと思うが)で入稿しているのである。

だが、とんでもない量の仕事がバッティングしてしまったり、鷹揚な版元が「エエよ」と言ってくれたりで、音声起稿の外注ができるとなると、頼むのはここしかない。(有)コミュニティプラザさんである。

最初は料金がリーズナブルだから頼んだ…ような気がするが、そのうち起稿のレベルの高さが他の追随を許さないことに気がついた。某大手速記会社に頼んだこともあるが、中学生のバイトでも雇ってるのか、とどつきたくなるような聞き間違い、誤字(というより単語を知らなさすぎ)の頻出で倒れそうになった。

ところがこちらは安倍季昌さんの「千年前から宮中に奉職する楽家でして」トークも、橋本治さんの「平家物語の原文引用しまくり」トークも、術語から原典までほとんど完璧に調べ上げ、テキストを仕上げてきて下さるのである。受け取ったテキストに、なんど随喜の涙を流したことか(笑)。

殊に、お名前は存じ上げないが小豆島にいらっしゃるという凄腕の「起稿マスター」様には、毎回本当にお世話になっている。

拙ブログをご覧になっている出版社の皆さまには、強力にお勧めしたい会社なのだが、「行列のできる音声起稿」になってしまうと、私のむちゃ振り仕事を受けていただけなくなるのではと、それだけが心配である。

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