来年1月末に予定されているコンテンポラリーアートフェア《G-tokyo2010》について、そろそろ情報解禁、ということなので、お知らせを。
この数年、日本でもそれなりに「アートフェア」が開催され、アートを売る、買うことの裾野が広がってきたとは思うが、広がったがゆえの「薄まり」感は否めない。焦点がぼけ、安手のバザー会場化しつつあるフェアも見受けられるし、一部ギャラリーにその種のフェアからの脱退の動きが顕著になっていることも事実だ。
この緩んだタガを締め直し、多少敷居を上げてでもクオリティを確保しようというのが、G-tokyo2010である。参加ギャラリーは厳選15軒(アラタニウラノ、ギャラリー小柳、ギャラリーSIDE2、ヒロミヨシイ、ケンジタキ
ギャラリー、児玉画廊、小山登美夫ギャラリー、ミヅマアートギャラリー、オオタファインアーツ、SCAI THE
BATHHOUSE、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリー、TARO NASU、ワコウ・ワークス・オブ・アート、山本現代)、しかも各ギャラリーのブースは単に作品を並べるのではなく、それ自体企画展にもなっている、というもの。
実行委員会からは「隠し球があるのでお楽しみに」とも聞いているので、以後の情報も随時チェックしていただきたい。
追加情報(11月29日)
■ミヅマアートギャラリー
山口晃個展「柱華道(仮)」。景観を損なう嫌われ者として扱われることの多い電柱を、華道の様式に見立てて表現する。アサヒビール大山崎山荘美術館での個展〈さて、大山崎〉での発表作品をふくらませ、電柱に関するテキスト、ドローイングや初公開の立体によるインスタレーションを中心に展示する。
■タカ・イシイギャラリー
身近でありながら神秘的な現象「雨/Rain」に対し、それぞれ異なるアプローチを試みた3名の作家の作品を展示する。トーマス・デマンドは《Regen/Rein》において、雨をキャンディの包みで表現。メディアのつくり出す虚構が、我々の現実の認識に及ぼす影響を考察する。
また畠山直哉が2001年の英国滞在中に制作した《slow/glass》は、ボブ・ショウのSF文学に触発され、自動車の窓ガラスと雨を題材に、写真における「時間」の謎に挑んだ作品だった。今回展示される《slow glass/tokyo》では、建造物の窓ガラスと雨を題材に、時間、そして都市に生きる人間の心性を探る。
そして水滴に映り込む風景の美しさを追求したピーター・キートマンは、1950年代のヴィンテージプリント作品を展示。
■オオタファインアーツ
樫木知子(京都市立芸大博士課程)、猪瀬直哉(藝大油画専攻)、梅田哲也、さわひらき&南隆雄という、2008年3月に勝ちどきへ移転してから加わった若手作家中心の組み合わせ。
G-tokyo 2010
2010年1月29日(金)〜31日(日) 開催予定のコンテンポラリーアートフェア《G-tokyo2010》のコンテンツが一部決定いたしましたのでお知らせいたします。
《G-tokyo2010》は従来のバザー型フェアとはスタイルを異にする、明確なテーマに基づいた展覧会形式のユニークなアートフェアです。規模ではなく質の追求を第一とし、国内トップの15ギャラリーのみによって構成されます。鑑賞する楽しみ、質の高い作品を購入する楽しみとを、同時に体験できる場を演出いたします。
また《G-tokyo2010》は芸術の最大の理解者であり、芸術が常に空気のようにメゾンに溢れているエルメスを特別協賛に迎えました。
《G-tokyo2010》は世界のマーケットを知る国内のリーディングギャラリーがタッグを組んで作り上げた最先端のアートの現場。ここに足を運ぶことで、今何が起きているのかを体感していただけるはずです。アートに関心を持ち始めた方から経験豊かなコレクター、そしてアジアをはじめとする海外からのアートファンまでが参集する特別な場所を目指していきます。
【G-tokyo 2010 とは】
これまで国内で開催されたさまざまなアートフェアとは一線を画し、日本の現代アートの流れを牽引、世界規模のアートシーンに参画してきたトップギャラリーのみで構成される、コンテンポラリーアートフェア。明確な価値基準を持つ国内外のコレクターや美術関係者に、今まさにアートのフロントラインを形成しつつある作品を提供することを共通の目的に、第1回目は六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーを会場に、国際的なアートマーケットのダイナミズムを肌で知る15ギャラリーが集結します。最大5×6mのゆったりとしたブースを設けて展示される、個展または企画展形式の15のギャラリーショウが、本フェアの見どころとなります。
■公式ウェブサイト
G-tokyo 2010
■会期
2010年1月30日(土)、31日(日) 一般公開、29日(金)はご招待者のみ。
10:00-11:00 予約制プライベートビュー(予定)/11:00-20:00一般公開(予定)
■会場
森アーツセンターギャラリー
(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F)
■入場料
一般1,000 円(当日券のみ販売)
■主催
G-tokyo 2010 実行委員会
■特別協賛
エルメスジャポン
■協力
原美術館、森美術館、サントリー美術館、グランド ハイアット 東京
■メディアパートナー
アートイット
■参加ギャラリー
アラタニウラノ、ギャラリー小柳、ギャラリーSIDE2、ヒロミヨシイ、ケンジタキギャラリー、児玉画廊、小山登美夫ギャラリー、ミヅマアートギャラリー、オオタファインアーツ、SCAI THE BATHHOUSE、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリー、TARO NASU、ワコウ・ワークス・オブ・アート、山本現代 (アルファベット順)
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