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ガラスの靴、じゃなくて椅子。

Casa BRUTUS連載「ニッポンの老舗デザイン」、次号(2010年1月号)は三保谷硝子を取り上げたが、三保谷友彦社長へのインタビューで伺ったお話の中で、記事に入れられなかったエピソードをひとつ。

故・倉俣史朗による「Glass Chair」(1976年)は、ガラス同士を接着できるUV接着剤が開発されたことを知った倉俣氏が、30分で書き上げたスケッチを元に制作されたことは、よく知られている。

さて、特急でできあがった椅子にまず誰を座らせるかという段になって、倉俣氏が選んだのは「誰よりもエラそうな姿勢で椅子に座る」あのお方、そう、石岡瑛子女史だった。

ガラスが持つ「割れるかもしれない」という恐怖感(倉俣氏曰く期待感)から、普通の椅子のようには座れない──というのが、この作品の重要なコンセプト。

倉俣氏の要請に応えて飛んできた石岡女史は、ガラスの椅子を一瞥すると「尻にでき物ができたみたいに(三保谷友彦氏談)」こわごわと腰を降ろした。それを見た倉俣氏と三保谷氏は「勝った!」と小躍りして喜んだそうだ。もちろん、椅子がバラバラに壊れたという記録は、どこにもない。

ちなみに次号の『和樂』で、倉俣事務所に保管されているデッドストックの香水瓶が限定販売される模様(三保谷さんは「あんな高いの売れないよ」と言ってましたが、ファンはほしいでしょ?)。詳細わかり次第、ブログにアップします。

註:「Glass Chair」は文字通り板ガラスを接着した作品で、よく混同される「Miss Blanche」はアクリルに造花を封入したもの。詳しくはリンクした参考画像でご確認下さい。

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