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「そうだ 京都、行こう。」な日々。

11月1〜7日まで、珍しく長期の京都ロケ。これだけ京都に居続け、というのは、2004年に無印良品の広告キャンペーン「無印良品と茶室」の、撮影コーディネートをやったとき以来かもしれない。

Chashitsu_photo

慈照寺・東求堂「同仁斎」、大徳寺玉林院「霞床席」、同「蓑庵」、大徳寺孤篷庵「直入軒」、同「山雲床」、武者小路千家「官休庵」という、名席撮りまくりのヘヴィな1週間だった(AD:原研哉、撮影:上田義彦)。

今回は明け方から日暮れまで撮影し、夜はホテルで別媒体の特集入稿。ということは、ブログを更新する余裕はほとんどない。なので、「そうだ 京都、行こう。」の1週間をざっくりプレイバック。刊行時期、媒体名などは、また後日お知らせします。

平等院鳳凰堂。

Byodoin

屋根の上の鳳凰は現在はレプリカに替えられている。そこに最近よく集まって来るのが鷺。サイズも鳳凰に近いし、彼ら的になにか思うところがあるのかもしれない。

三千院。

Sanzenin3  

東京で木枯らし1号が吹いた日、京都もこの秋最高の冷え込みだった。どうせ今年も暖冬気味だろうと高をくくり(だってまだ11月初旬だし)、冬の寺社撮影の時は必ず持参する「防寒7つ道具」を持って行かなかったことを、骨の髄まで沁みる冷気とともに後悔することに。

個人的には京都の寺社参りなら、人気の少ない冬がベストシーズンだと思うが、特に足下の防寒対策はしっかりと。靴を脱ぎ、お堂へ上がって拝観するタイプのお寺には、登山やスキー用のインナーブーツを持って行くといい(ホテルの使い捨てスリッパでも可)。とにかく1枚履きの靴下やタイツ、いわんやストッキングでは足が冷えきって、拝観するどころではない。靴下に貼る用カイロも便利です。

浄瑠璃寺。

Joururiji2

ちょっとブレてて、すいません。もう暗かったので。池の向こうに阿弥陀堂。戸をすべて開け放てば、九体阿弥陀の輝きが堂外へ溢れる。

Joururiji

敷地内に居候する野良猫。池の鯉が気になるらしい。カメラの前でも名演を披露してくれた。

建物も仏像も平安時代、と言われても、にわかには信じられないほどの状態の良さ。副住職さまのお話では、三方を山に囲まれ、目の前に池、という環境が温度湿度の変化を抑えたため、よい状態をキープすることができたという説もある、とのこと。はっきりした理由はわからないが、平安後期に盛行した九体阿弥陀を現在も見ることのできる、希有な寺だ。


清水寺。

Kiyomizu

京都の、というより、日本でもっともメジャーな観光地。修学旅行以来、という人も、オトナになってからあらためて行くと感動できるはず。おしくらまんじゅう状態の参道の人ごみは、通過儀礼と思って、無念無想でくぐり抜けるしかない。にしても、膨大な観光客の重量を支え続ける「清水の舞台」が崩落する可能性はないのか。奥の院から見ると、何となく舞台が前のめりに見えるのだが……。


伏見稲荷。

Fushimiinari_2

伊藤若冲の寄進した石仏(五百羅漢像)で有名な石峯寺のすぐ近く。真っ赤な千本鳥居には、寄進者の名前や住所がはっきり刻んである。有名なこの鳥居カットも、反対方向から見ると朱の肌に黒々と刻まれた文字がびっしりで、情趣もへったくれもない。そうしようとしてやった、というより、気がついたらそうなっちゃってた的な鳥居の群れは、下手な現代美術よりずっとクール。

もちろん行ったのは上記だけではない。上賀茂神社ではお目にかかった神職の方がなんと数年前にNYの武者小路千家のお稽古の会の世話人をされていたIさんで、マンハッタンでピザを食べた人と、「国宝の権殿拝殿撮りたいんですけど・・・」という話をする羽目になったり、鞍馬寺で日本一の美尼さまと遭遇したり(某有名尼「ジャッキー」とは全然違う)、さらにその合間に杉本博司さんと会ったり、細川護煕さんの個展を見に行ったり、まあいろいろあった。で、来週は「京都ロケ/セカンドシーズン」。

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