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井上雄彦 最後のマンガ展 重版【大阪版】

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心斎橋・戎橋LUZビルに掲げられた巨大な看板 (C)サントリーミュージアム天保山


上野の森美術館、熊本市現代美術館と巡回してきた「井上雄彦 最後のマンガ展」が、1月2日から大阪・サントリーミュージアム天保山で始まっている(〜3月14日、チケットは日にち・時間指定の予約制なのでご注意下さい。購入は以下のサイトで)。そのプレス内覧会に、『BRUTUS』の特集「井上雄彦」を担当したS副編集長、担当編集W氏と行ってきた。

内容については実際に足を運んでご覧いただくしかないのだが、これまでと同様、ひとつのストーリーに貫かれた「マンガ」を、展示室から通路まで、館内全体を使って表現している。またそれぞれの展示スペースの特性に応じて、演出や作品そのものに毎回微妙な改変が加えられており、今回もサントリーミュージアム天保山ならではの展示となった。

…というより、「こんな演出が新たに!」とか、「ここ全然変わってるし!」と驚かされる個所が複数あり、展覧会自体に足を運ぶのは取材も含めて3〜4度目の私でも、非常に新鮮な気持ちで観ることができた。東京展もしくは熊本展を観たからいいや、と思ってる方、大阪展はまた別物ですから、行かないと損しますぜ(笑)。

またエラそうな書き方で恐縮なのだが、回を重ねるごとに大画面を描く井上さんの技量が「メキメキ」と音を立てて上がっていることもわかる。最初はややぎこちなさの見られた筆使いがすさまじい勢いでこなれていっているのだ。

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取材対応のため会場に来ていた井上さんにご挨拶。12日発売の「ブルータス特別編集『井上雄彦』」をお渡しする。風邪をひかれた様子。

最終的に初日の朝6時までかかって展示を完成させたそうだが、展示のクライマックスとなる場面のうち2点は、「ちょっと荒くて、立ち止まって長い時間みてもらえる絵ではなかったので描き直しました」と井上さん。

また1月2日にアップされたご自身の公式ブログ、「2010年は『リアル』丸10周年で10巻め、そして、12周年の『バガボンド』はラストイヤーとなるでしょう。・・・・なるはず。する。干支が一回りで(長い!)区切りもいいしね」という記述がヤフーニュースなどで配信されてしまった件については、「自分に対する決意として書いただけなんですけど(笑)。2011年にこぼれたらどうするんでしょうね。いやー、こぼれそうな気がするなあ」と笑ってらっしゃいました。

大阪展ならではのお楽しみもいくつか。来館の記念に武蔵と一緒の写真を撮れるコーナーや、携帯から井上さんにメッセージを送れるコーナーなども設置(井上さん、ちゃんと読んでます)。また雨天の場合には、館内のどこかに井上さん製作のてるてる坊主が吊るされる。

特設ショップも充実。0.9ミリのロットリング(シャープペンシル)井上雄彦モデルには、宝蔵院胤栄と柳生石州斎が「にょろ」っと登場。ほかTシャツやエコバッグ、手拭い、墨汁(!)、ピンバッヂなどお買い物心を刺激する「最後のマンガ展」グッズが勢揃いしている。またこれとは別に、チケット売場と同じフロアには『スラムダンク』はじめとする既存作品のグッズ売場も設けられている。


会期:2010年1月2日(土)〜3月14日(日)
休館日:月曜日(但し、1月4日、11日、3月1日、8日は開館します)
開館時間:10時30分〜20時(最終入場19時30分まで)                    
入場料:大人(高校生以上):1500円、小・中学生:500円
主催:アイティープランニング、サントリーミュージアム[天保山]
協賛:講談社
プロデュース:FLOWER
協力:上野の森美術館、凸版印刷、Spoon.

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