伝統工芸

工芸未来派

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「ニッポンの老舗デザイン」2月22日発売

『Casa BRUTUS』で連載してきた「ニッポンの老舗デザイン」がムック化されます。

構成:橋本麻里、撮影:久家靖秀のチームで25回にわたって連載してきたこのシリーズは、以下に参考画像を掲載した「とらや」「道明」「十三や」「清課堂」「俵屋旅館」「染司よしおか」「松田和傘店」「博古堂」「伊藤組紐店」「釜定」など、卓越した技術と意匠を守り続ける老舗のプロダクトを紹介するもの。

「日本的」であることが、ローカルに終始するのではなく、「普遍」に通じるような機能美を備えつつ、同時に、羽織裏に派手やかな柄を隠すように、日常を豊潤に彩る色気を滲ませたものばかりを選んだ。

連載分以外に、葛西薫×原研哉、千宗屋×吉岡幸雄による対談も収録。地図等のデータも充実させている。また英文も併記しているので、海外へのお土産にも。

松田和傘店染司よしおか博古堂については、詳細を書いた過去記事をご参照下さい。

Amazon等で現在予約受付中です。

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道明(組紐)

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十三や(黄楊櫛)

Seikado
清課堂(錫器)

Tawaraya
俵屋旅館

Yoshioka
染司よしおか(染色)

Wagasa
松田和傘店(和傘)

Hakukodo
博古堂(鎌倉彫)

Kumihimo
伊藤組紐店(組紐)

Kamasada
釜定(南部鉄器)

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クール江戸切子。

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写真はクリックで拡大。テキストはダミーです。どうぞ雑誌でお読み下さい。

現在発売中の『Casa BRUTUS』、現代建築の基礎+SANAA特集も例によって原稿を書かせていただいているが、恒例の連載「ニッポンの老舗デザイン」も頑張っております。23回目となる今回のテーマは「江戸切子」。

切子というと、透明ガラスの上から藍や紅、緑の色ガラスを厚く被(き)せかけ、その上からカットを施したものを想像されると思うが、これは 薩摩、長州、佐賀など、殖産興業の一環として幕末に大量の資金を投下して藩の事業で作られた製品の場合。

江戸切子は小資本の民間企業が主体だったため、色被せをしない無色透明なガラスを用い(色被せはしても色ガラス層は薄かった)、繊細な文様で勝負した。

今回ご紹介した「江戸切子 小林」の製品も、そんな「零細資本」由来の伝統に基づく透明ガラスに霜が降りたような繊細な籠目文を施した蓋もの(右)と夏用の薄茶器(左)。

詳細は記事を読んでいただきたいが、個人的にはこの路線のジュエリーでもオーダーしてみたいところ。

 

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木地の弁当箱。

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「できれば大作でなくても、ちょっとの内容でも写真だけでも更新してくれると凄く嬉しいです」という温情あるコメントをいただき、すぐその気になってブログを更新するあたり、おだてれば木に登るというあの生物のようなワタシである。ぶひ。

というわけで、1週間ほど前に仕上がってきた弁当箱の話を。

これは拙ブログでも何度か書いた「飛騨春慶プロジェクト 」の余録として作っていただいたもの。何も塗っていない木地曲の弁当箱はご覧になった方も多いと思うが、こちらは木地に紅の透き漆をかけている。仕上げはツヤピカにせず、ほんのり艶のあるセミマット状態で寸止めにしていただいた。白木の木地も美しいが、紅い漆を透かした木地も十分に魅力的だ。


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薄い板同士を重ねた部分を樺桜の樹皮で綴じた二段重ねの楕円形弁当箱は、1段で使うこともできる。弁当箱とはいったが、弁当を入れる必然はないのだから、お茶の稽古で使う和菓子をピックアップする時に入れたらいいかも、などと妄想している。

もともとは、プロジェクトの過程で、松永真さんのリクエストによってこの原型が作られた。結局それが陽の目を見ることはなかったが、検討会の席上でひと目 見て気に入り、職人の方に「これこれこういう仕様で」とお願いしていたものが、最近になって完成した、というわけだ。ご協力いただいた中屋憲雄さんには、 心から感謝を。ありがとうございました。

職人さんと直接でも、間に店が介在する場合でも、こちらの要望を伝え、技術や材料や予算(これ大事)、納期とのバランスを取りながら仕上がってきたものへ の満足は深い。たぶん、ものとしてのつきあいも長くなるだろう。そうやって無名の職人と無名の注文主の切磋琢磨が何世代も積み重なった末に、「利休形」の ような洗練と普遍の極みに達した形が生まれるのだ。

てことは、私のささやかな散財も日本文化の更新と向上に寄与しているに違いない。ああ、またいいことしちゃったぜ。ぶひぶひ。

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鎌倉彫のこと。


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手刳箱唐草(てぐりばこからくさ) 220,000円

しばらくブログを放置していたので、なにか「大作」を書かねば再開できないような気がしていたのだが(笑)、なこと言ってたら開店休業のまま春が来てしまいそうなので、最近取材が続く漆の話、アゲイン。

『Casa BRUTUS』で連載している、「ニッポンの老舗デザイン」も回を重ねること16回。4月号(3月10日発売)で17回目を迎える。ベタベタの「伝統」ではなく、日本の、あるいはそれが作られた地域のローカリティと、普遍性とが両立している製品ばかりを選んできたつもりだ。道明の帯締、十三やの櫛、唐長の唐紙。清課堂の錫器の回は出色で、日本的…とも見えるし、北欧デザインと言われれば「そうかも」と思える、いいページを作ることができた。またちょっと変わったところでは三保谷硝子も紹介している。素材の開発も立派な「デザイン」行為だから。

とはいえ、伝統工芸のオールジャンルにおいて(連載で取り上げた店でさえも)、ファンシーの贅肉をかき分け、その骨格を形づくっている製品を探し出すのは、至難のわざ。だから『Casa BRUTUS』の編集長で鎌倉在住のKさんに、「鎌倉彫はどう?」と示唆された時は青ざめた。私も生まれが鎌倉なだけに、鶴岡八幡宮の参道沿いに並ぶ「鎌倉彫ショップ」の品揃えの悲惨さは熟知しているからだ。

ところが、あったのである。すごい店が。

鎌倉彫はもともと、扇ガ谷の寿福寺周辺にあった鎌倉仏所、つまり鎌倉の寺院を中心に造仏、仏具の制作や修理を手がけていた、仏師たちの余技として始まった。本業は仏像彫刻だから、技術レベルは非常に高い。それによく考えれば、彫刻と漆芸という二大工芸ジャンルの美味しいとこ取りなわけだし、本来モノとしての魅力が薄いはずはないのだ。

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本当に美しい。ガンメタリックの光沢はまるで金属器のようだが、手に取ると木と漆の軽く暖かい感触にほっとする。文様自体は泉涌寺に伝わる中世の唐草文で、伝統的に鎌倉彫に施されてきたもの。それを「拡大」し、塗りを変えただけで、これほど際立ったものが生まれるのだ。最初に見た時はまるでケルトの渦巻文のようだと思ったが、仏具といわれればそうも見える。

掌にちょうど収まる美しい小箱を手に入れたいという誘惑とはまさに「激闘」したが、最終的に中に入れるものがないでしょ、という方便で自分を納得させた。ハリー・ウィンストンのダイヤのリングくらいの貫禄がないと、この箱にはもったいな気がするからだ(笑)。

つくっているのは「博古堂」。明治時代の廃仏毀釈後、扇谷の寿福寺前に十数軒あった仏師のうち、廃業せずに踏みとどまったわずか2家のうちのひとつで、濃く暗い赤色に牡丹文をあしらった「いわゆる鎌倉彫」的な定番商品の伸び悩みを打開するため、4代目として店を率いる後藤圭子さんが職人とともに試行錯誤しながら採り入れてきた新しい技法、新しいデザインが、確実に新しい顧客を掴みつつある。

また誌面にはもうひとつ、この箱とどっちにしようか(どっちも高いちゅーの)迷いに迷った、同じサイズの箱も掲載している。それに工房の様子なども。実はこの店の工房は夏になると窓を開けて作業しており、小学校入学以前の私も背伸びをして、その窓の中を覗き込んだことがある。通常は取材を断っているという内部の様子を撮影させていただけたのも、嬉しいハプニングだった。

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箱の代わりに買い求めたのはこれ。朱色の鉢だが、蓮華座のようなフォルムが気に入っている。この連載は基本的に、自分で買いたいものがあるところしか紹介していないが、自説の正しさを証明するため(?)、ほとんど常に「お買上げ」が伴うのが痛いところ。場合によっては「こう使うのがカッコいいでしょ」てなことが言いたいあまり、オーダーで作っていただいたものを誌面に出す、というケースもある。もちろんまるっと身銭を切ってやっていることだ。ほぼ毎回、原稿料をお買い物代が上回ってしまうため、組んで連載を担当している写真家の久家靖秀さんからは「逆ざや連載」と呆れられている。

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博古堂●神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-28●0467-22-2429、9時半~18時(11月~2月は17時半まで)、年中無休。茶托や菓子皿など求め やすい価格帯のものも多い。ジェーン・バーキンが求めたという掌に収まる小鏡は秀逸。柄のバリエーションも豊富で、海外への土産にもいい。

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買えます、椀一式。

椀一式 使う器へ

現在松屋銀座で開催中の「椀一式 使う器へ」。
年が明けたら「椀一式」の公式サイトがオープンしていました。
漆器の購入、書籍情報などもこちらで。

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「選ぶ」成熟。

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『椀一式』の書籍の話を書こうと思ったのだが、諸般の事情で後回しにした(でも近々)。その代わり本書に収録した原研哉さんと平松洋子さんの対談でも話題になった問題について少し。

自分自身も含め、幸田露伴−幸田文的家政術によって支えられてきた「日本人の暮らし」は既に存亡の危機に瀕している。むろんそこまで遡らなくても、コンビニ&レンチン食品が全盛を極め、切り身の魚が海を泳いでいると考える小学生が少なからず存在し、衣食住ほぼすべての領域の「暮らし」の内実をアウトソーシング(あるいは放棄)しても、身ひとつでも生きていけてしまう現代日本には、「漆を投げ込み、生かしていく生態系として、日本人の家、暮らしというものはもう成立していないんじゃないか」という問題がある。

暮らしの生態系。

確かに100円ショップとコンビニとユニクロで成り立っている生活の中からは、漆器に対する希求は生まれてこないだろう。

ところがそこで平松さんがこんなことをおしゃっている。

いくら漆が丈夫だといっても、使ったらすぐ洗って、拭いて、十分乾燥させてからしまう、という程度の手間はかかります。その一連の作業は負担と思えば負担かもしれません。でも生活というのは連続しているものだから。食べたら洗って、拭いて、しまって、という行為が既に、「暮らし」そのもの。

だから見方を変えれば、漆は陳腐な暮らしの中にいいリズムを作ってくれる、生活を躾けてくれる存在だと言うこともできる。それに「漆を使ってみようかな」という欲望が生まれるときって、漆そのものだけではなく、手間や時間がかかるかもしれないものの中に、平素の生活を変えてくれる、潤わせてくれるきっかけがあるかもしれないという直観が働いているような気がします。 
 
『椀一式』より

まともな工程で作られた漆器の値段は、絶対的な金額として決して小さくはない。誰にとっても必要なものだとも思わない。しかしその漆器を30年、50年と手入れしながら使いこなし、ものとして育てていく「暮らし」を、自分が是とするか否とするか、そういう判断も含めて自らの暮らしの「生態系」を構築していけることが、「成熟」ではないかと思うのだ。

安いからいい、安いほどいい、という価値観は当然ありだけれども、「安いほどいい」を「選ぶ」のではなく、思考停止してそちらへ雪崩を打つ、という幼稚な振る舞いの中で失われるものの大きさを考えると、暗然とする。

自分はといえば、「生態系」の砂漠化防止に漆器を導入してからずいぶん経つ。愛用しているのは、亡くなる少し前に清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入した角偉三郎さんの器。

 

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角偉三郎 合鹿椀



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角偉三郎 ボウル   東京国立博物館に収蔵されている奈良時代の応量器(時代的にそう呼ぶべきではないけれども)を思わせるかたち。

ちなみに合鹿椀はそれこそ毎日、「カレーからヨーグルトまで」の食卓で使い倒しているもの。ボウルの出番はそれに比べれば10分の1以下だ。ご覧のとおり、ほんの数年しか経過していないものの、艶がまったく違う。「漆は使えば使うほど」を、はからずも見事に立証している。

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色のデザイン。

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『Casa BRUTUS』で連載中の「ニッポンの老舗デザイン」第14回(09年12月号)では、京都の染織「染司よしおか」を取り上げた。

 形を作るばかりが「デザイン」ではない。「色」の設計もまたデザインだとすれば、色が厳密なルールとコードに則って運用されていた時代のそれに肉薄する染司(そめのつかさ)よしおかの仕事は、現代のもっとも先鋭なデザインだと言えはしないか。

 ジミシブどころか明るく、鮮やかに澄んだ色、色、色。これらはすべて奈良、そして平安時代に用いられた染色技術によって制作されたものだ。現代ではいつ、どんな色を身にまとうかは、個人の嗜好に委ねられているが、かつて色とその組み合わせは、使い手の社会的地位や教養、洗練度まで表現する、厳密で広大な記号の体系をなしていた。

インスピレーションの赴くまま、ではなく、資料に残る古代の色を可能な限り正確に再現するという、色の文化のいわば「発掘」を行っているのが、京都に200年続く染め屋、染司よしおかの5代目、吉岡幸雄(よしおかさちお)さんだ(以下略)。「ニッポンの老舗デザイン」第14回「染司よしおか」より

その吉岡幸雄さんの仕事の中でも、最近目にする機会の少なかった東大寺の伎楽衣装や法隆寺の幡などが、来年平城京建都1300年を迎えるのを機に、今回の日本橋高島屋での展覧会を嚆矢として、頻繁に出展されることになりそうだ。

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会場風景(写真はすべてクリックで拡大)。

12月17日〜25日まで、日本橋高島屋8階ギャラリーで開催された「日本の色、万葉の彩り」展。ご案内を『BRUTUS』編集部宛にいただいていたので、開催を知ったのは、久しぶりに編集部に顔を出した24日。最終日の25日夕方になんとか駆け込むことができたのだが、事前に分かっていたら、ガンガン広報して大勢の方にご覧いただきたかった、素晴らしい展示だった。

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会場入り口を飾る幡。

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復元された東大寺の伎楽衣装の数々。

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同じく東大寺伎楽装束より、部分。


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東大寺管長のための袈裟。起源は、インドの仏教僧侶が身にまとっていた布だが、仏教がより寒冷な地方に伝播するにつれて、下衣が着られるようになり、中国に伝わる頃には本来の用途を失って僧侶であることを表す装飾的な衣装となった。日本に伝わってからは、さらに様々な色や金襴の布地が用いられるようになり、その組み合わせによって僧侶の位階や特権を表すものになった。


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日本史で習ったあの「獅子狩文錦」の復元。これほど鮮やかな色だったのかと言葉を失う。

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東大寺の修二会で使われる椿の造り花。この造花のための和紙の染めを染司よしおかが手がけている。


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物販はデパート展のお約束だが、それぞれの商品に凝らされた技術は、天平〜平安時代の染織技術がそのまま応用されている。いわば宇宙開発や軍事といった超高度な技術を研究する企業が、オーバースペックな技術を民生用に転換した製品のようなもの。ロハス系「草木染め」のイメージを見事に覆す、異次元の迫力を湛えている。

染司よしおか●京都市東山区新門前通大和大路(縄手通)東入●075・525・2580、10時~18時、夏期・年末年始休。基本は「染め屋」なので、既製品ばかりでなくオーダーも受け付ける。仕立てや織りの部分も相談に乗ってもらえるので、オリジナル度の高い注文が可能。

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「椀一式」プロジェクト [2]  箱と重

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撮影:石井宏明(このエントリーすべて)



「椀一式」プロジェクトの第2部がこちら。第1部に引き続き、松屋デザインギャラリーで2010年1月27日〜2月23日に開催される。

依頼のあった当初、デザインコミッティーの間で話し合われたのは、以下のような内容だった。

「伝統工芸品に安易にデザインを持ち込むことには皆、抵抗がある。伝統の形は誰かが意図して作れるようなものではなく、人々の暮らしの中で積み重ねられてきた遠大な営みの賜であることを経験的に理解しているからである。(中略)日常の無数の行為の堆積の中に伝統の形は育まれてきた。だから当初、飛騨春慶を用いて何か新しいものをと請われた時には皆、二の足を踏んだ」

「なすべきはデザインではなく、飛騨春慶の素晴らしさを見立て直すことではないかという思いであった。特に箱の数々は簡潔で美しく、新たなデザインの余地など見あたらない。もしこれが売れないなら、造形ではなく、暮らしの中でそれらをどう使うかという見立てが不足しているからだ」単行本『椀一式』前書き(原研哉)より

最終的に第1部は昨日のエントリーでご紹介した「椀一式」を新たにデザインし、第2部は同じメンバーが、それぞれの目で製品を見立て、使い方を含めて提案するという構成になった。単行本も後半は「箱と重」として、この美しい箱の数々を写真とメンバーのテキストによって紹介している。 

   

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第662回デザインギャラリー1953企画展
飛驒春慶×日本デザインコミッティー 「椀一式 ー 使う漆器へ」
2010年1月27日〜2月23日
松屋7階・デザインギャラリー1953

東京都中央区銀座3-6-1 電話 03-3567-1211(大代表)
共催:日本デザインコミッティー、(財)飛驒地域地場産業振興センター、(財)岐阜県産業経済振興センター デザインセンター(通称:オリベデザインセンター)

展覧会担当:原研哉(プロジェクト+展覧会+書籍のディレクションを担当)
出展:飛驒春慶ひのき会
 代表:日進木工(株)代表取締役 北村 斉
 職人:中屋憲雄、西田恵一、滝村紀貴、矢島浩(日進木工)、他

参加デザイナー(日本デザインコミッティーメンバー):深澤直人、原研哉、岩崎信治、川上元美、小泉誠、黒川雅之、松永真、佐藤卓

■問い合せ先
日本デザインコミッティー事務局
東京都中央区銀座3-6-1松屋北館4F
電話03-3561-2572 F03-3561-6038 
e-mail:jdcommit@yb3.so-net.ne.jp
URL : http://designcommittee.jp/
担当:土田真理子、樋口珠由子

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「椀一式」プロジェクト [1]

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撮影:石井宏明(このエントリーすべて)



予告だけしてそのままになっていた「椀一式」プロジェクト、やっとご紹介できるところまでたどりついた。私自身は書籍の編集、執筆を担当している。

これは岐阜県の産業支援機関である(財)岐阜県産業経済振興センター デザインセンターの委託を受け、2008年度から日本デザインコミッティーが飛驒春慶塗の職人たちと商品開発に携わってきたプロジェクト。

一般的な漆塗として知られる黒漆、朱漆に対して、木目の美しさを見せる透明な漆塗の技法を代表するのが、飛騨の地に蓄積されてきた高度な木工の技術と質の高い木材、そしてそれを活かす透漆塗の技法とが五分で結びついた飛騨春慶である。

江戸時代初期に飛騨を領国とした大名・金森家から出た茶人の金森宗和とゆかりが深く、茶道宗和流と結びついて発展してきたが、近年では使われる場面が激減、衰退の一途を辿っている。

この春慶塗の可能性を追求すべく、日本デザインコミッティの8人が商品開発のプロジェクトに参加した。

ディレクションを担当した原研哉による制作のテーマは、「椀一式」。

重箱や茶道具のような、普段の生活から遊離した対象物ではなく、最も身近な「汁椀」であれば、無理な背伸びをしなくてもデザインできる。現代の日本の暮らしに最も密接な漆器は「汁椀」だからだ。どうせならそこにふさわしい「飯碗」を見立てて盆というステージに載せ、箸を添えて「一式」としてしつらえてみようという趣向である。

 日常使いの「汁椀」と「飯碗」ならば、少々値が張っても買い求め、日々の食卓に供するゆとりは持ちたい。日本人なら皆、潜在的にそう思っているはずだ。だからこれを「椀一式」のしつらいと称して、余裕のある大人の一つのたしなみとして提案する。おそらくは「夫婦茶碗」という言葉が陶磁器の世界で果たしてきたような、ささやかだが根強い広告効果のようなものが、「椀一式」という言葉にも宿るかもしれない。そんな風に考えたのだ。

単行本『椀一式』前書きより(原研哉)

深澤直人、原研哉、岩崎俊治、川上元美、小泉誠、黒川雅之、松永真、佐藤卓の8名が、この企画に参加。汁椀、箸、盆の3アイテムをそれぞれデザインし、飯茶碗は岐阜県内の窯から選んだ陶器を組み合わせている。

購入可能な8種類の作品は、2009年12月27日(日)〜2010年1月25日(月)まで、松屋7階・デザインギャラリー1953での飛驒春慶×日本デザインコミッティー「椀一式 − 使う漆器へ」展で展示され、展覧会と合わせて同タイトルの書籍も刊行される。さらに、2010年1月14日(木)銀座3丁目・アップルストア銀座で、原研哉、小泉誠らによるトークショーも開催される。

このブログでは真俯瞰の写真しかご紹介できないのだが、書籍では写真家・石井宏明さんが下から横から舐めるように撮影された作品写真、さらに下北沢の日本料理店「七草」店主、前沢リカさんに料理制作を担当していただき、それぞれの作品に盛りつけた状態で撮影した写真などをたっぷりご覧いただける。

さらに原研哉さんと平松洋子さん、黒川雅之さんと西田恵一さん(木地師)、滝村貴紀さん(塗師)による鼎談、小泉誠さんと佐藤卓さんによる対談なども収録され、読み応えも十分。展覧会と併せてお楽しみいただきたい。

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深澤直人

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原研哉

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川上元美

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岩崎信治

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黒川雅之

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小泉誠

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松永真

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佐藤卓


【展覧会】
第661回デザインギャラリー1953企画展
飛驒春慶×日本デザインコミッティー「椀一式 ー 使う漆器へ」

2009年12月27日(日)〜2010年1月25日(月)
松屋7階・デザインギャラリー1953

東京都中央区銀座3-6-1 電話 03-3567-1211(大代表)
共催:日本デザインコミッティー、(財)飛驒地域地場産業振興センター、(財)岐阜県産業経済振興センター デザインセンター(通称:オリベデザインセンター)

展覧会担当:原研哉(プロジェクト+展覧会+書籍のディレクションを担当)
出展:飛驒春慶ひのき会
 代表:日進木工(株)代表取締役 北村 斉
 職人:中屋憲雄、西田恵一、滝村紀貴、矢島浩(日進木工)、他

参加デザイナー(日本デザインコミッティーメンバー):深澤直人、原研哉、岩崎信治、川上元美、小泉誠、黒川雅之、松永真、佐藤卓

【書籍】
飛驒春慶×日本デザインコミッティー「椀一式 ー 使う漆器へ 」

発行:日本デザインコミッティー
ディレクション:原研哉
編集協力:橋本麻里
写真:石井宏明
出版社:実業之日本社
A6判/151ページ/2010年1月1日発売予定
販売価格:2000円前後

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